満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
康太が一緒に寝てくれたおかげで
悪夢は見なかった。
朝起きると
康太が私を抱きしめたまま寝ていた
『康太……ごめん』
なんとなく
覚えていたんだ。
康太に迷惑かけたこと。
『……ありがとう』
私は康太の胸に収まる
康太が私を抱きしめてくれる
「毎日抱きしめて寝る」
そう言いながら
抱きしめてる腕に力が入ってる
『……うん、助かる』
わかったんだ
康太が抱きしめてくれているおかげで
嫌な夢も見ない
ぐっすり眠れる。
康太に出会うまでも
うなされる夜はあった
ゆっくりなんて寝れたことは無かった。
この2年間……一度も。
康太は1週間
仕事場には行かず
部屋で仕事をこなしていた。
そして毎日私を抱きしめて寝てくれる