満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜


私は部屋に行き
携帯を充電器にさして電源を入れる


着信音が12件
メール3件

着信10件は康太だった
1件はお父さん
1件は小百合さん。

メール2件は麻衣子
1件はお姉ちゃん

メールを確認すると
「今日どうする?泊まりにくるの?」
「学校休んでるし」

麻衣子のメール
泊まると言ってたことを思い出した

悪いことしちゃった…
今は授業中だね。
私は麻衣子にお詫びのメールをした。

お姉ちゃんのメールは
「お父さんが連絡待ってるよ」


私はお父さんに電話をした


「結衣かっ!連絡もしないで!」

お父さんはすぐ電話に出てくれた

『ごめん…携帯放置してた』

「放置って…須藤くんは?」


この1週間、仕事を休んで
一緒にいてくれたことと
康太のお姉さんの病院に行った事を説明した

『お父さん。私に何か用事?それとも康太に?』

「あぁ、結衣にだ。学校だが…」


『学校…忘れてたの、ごめん』

「学校の方には連絡したから。卒業式まで休んでも構わないって話だ」
「結衣が行きたいなら別だが…」

『お父さん…私…学校へは行けない』

康太がいないところへ行くのは躊躇しちゃう……ううん、怖いんだ。


「あぁ、大丈夫だ。卒業式は一緒に行こう」

たまに顔を見せに来いというお父さん
「須藤くんと一緒にだ」

うん……ありがとう。
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