満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
電話に出た康太は
相づち程度……
「あぁ、わかった。ご苦労だった」
そう言って電話を切り
私の方へ来た
「結衣、大橋麻衣子って……」
ん?麻衣子?
「……いや…その子と会う時、同席してもいいか?」
意外な言葉に驚き、理由を聞いた
「大橋麻衣子について調べたんだが……作られたような感じがする」
作られた?
意味わかんない……
「桜田は身辺調査でミスはねぇ…けど、大橋麻衣子は嘘情報で作られている…ただの普通の高校生じゃねぇんじゃないか……」
康太の言葉に麻衣子が言っていた言葉を思い出す。
秘密を話せば私に迷惑がかかる
私が麻衣子を嫌いになる
そんな事を言っていた。
どういうこと?
麻衣子は何者ってこと?
「無理なら会うのはダメだ」
話を聞きたい…
麻衣子の事が知りたい
そう思っていた、だから
『わかった、康太も一緒に……』
私は康太と一緒に麻衣子に会うことにした。