満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
『今日、ご飯食べていって…桜田さんと4人でご飯食べよう』
麻衣子は私の言葉に笑顔になる
「一人じゃないと、テンション上がるわ」
何食べようか、何にする?
なんて言いながら、私と麻衣子はキッチンへ向かった。
「あー…彼氏と別れたから」
『え?そうなの?』
「結局さ……私を見てくれないんだよね…」
麻衣子は見た目、可愛いしスタイルもいい…ナンパされたりもする。
あの、マンションだし、お金使うし…
それで、寄ってくる人は多い。
『赤い糸の人じゃなかったね』
「あー…私の赤い糸は誰とつながってんだろう…」
『何言ってんのさ〜』
「結衣の赤い糸は須藤さんでしょ」
「結衣が話をしていた時の須藤さん…あれは、いいわぁ〜惚れちゃうわ」
『……まだ、怖くてね…』
その言葉に麻衣子は私に抱きついてきて
「そうだね。ゆっくり、結衣のペースでいいんだよ…須藤さんも待っててくれるだろうし……多分、結衣の気持ちを理解してるんじゃない?」
『…うん。甘えさせてもらってる…』