満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
「ってかさ……」
料理をしながら麻衣子が話しだす
「桜田さん…イケメンだよね」
その言葉に私は持っていたボウルを落としそうになった。
「結衣、驚きすぎだから…」
『ごめん、確かに…桜田さんはギャップがいいかな…』
私の言葉に麻衣子は食いついてきた。
女はギャップに弱いんだ。
桜田さんのラフな姿を説明すると
麻衣子は見てみたいと目を輝かしている。
『今日……見れるかもね』
麻衣子は……桜田さんのこと
気に入ったんだ…
麻衣子はウキウキしている
「……狙ってもいいかな〜?」
『んー…どうだろ。聞いてみたら?』
「桜田さんに?それはダメじゃない?義理でも組長の娘だし…あ、けど他人だからいいのかな?……いや、ダメか」
『うー…、康太に聞いてみようか?』
私の提案に、麻衣子は嬉しそうに
お願いしてきた。
「桜田さんって……いくつなんだろ?」
『えっ?知らない…』
「なら、今日聞いてみよう!」
桜田さん話をしていたら
私の携帯が鳴った。