満たされない心〜貴方が満たしてくれた〜
15階建ての高級マンション。
ここ?
なに?
戸惑いながらも車を降りて
『ここ…なんですか?』
「俺のマンション」
そう言いながら歩き出す
俺のねぇ……
……
はぁ?
こんな所に住んでるの?
私は驚きながらも
彼の後に続いた。
エントラスを通れば
身なりの綺麗な細めの
男が立っていた
「若、おかえりなさい」
「結衣様、初めまして。桜田と言います」
そう言って私に頭を下げる
『あ。初めまして、前島結衣です』
私は慌てて頭を下げた
「可愛らしいお嬢さん」
桜田さんはクスッと笑いながら
一緒にエレベーターに乗ってきた。
エレベーターは
最上階まで上がり
エレベーターを降りると
玄関ドアは1つだけ。
桜田さんが
「どうぞ」
そう笑顔で言ってきた
私は須藤康太に続いて
部屋に入った、