別に好きになってねぇから。
「足遅すぎ。ねぇもう少し早く歩いて?じゃないと天然水売切れるんだけど」
「…そんなに美味しい天然水なの!?」
「うん、世界一」
そしてあいつはすごい!じゃあ走ろうなんて言いだして全力疾走。
せっかく亀並みの足の早さのあいつを待ってたのにすぐ追い抜かれた俺。
「待てよ」
そしてあいつを追いかけショッピングモールへ行った。
「…え、それでいいの…っ!?」
ショッピングモールに到着するやいなや俺はこいつと飲料水売場へ行って
そして俺が選んだ天然水をみてこいつは騒ぎ出す。
「…うっせぇ。お前に好みを指図されたくないから」
「いやだけど…それ世界一の天然水に見えないよ…?」
そりゃ、そう言うに決まってる。
普通にどこにでもある天然水だよ?これ。
そして俺は本当にいいの~?って言いながら走ったゆえに若干、呼吸を乱してるこいつに言われながらも天然水を持ってレジに行く。
「お前はなんも買わないの?買わないならさっさと帰って勉強しねぇとな」
こいつ相当、頭悪いし。
勉強しねぇと赤点大量とって留年するよ?
それに…すげぇ息乱れて疲れてるから
水分補給取ったほうが…いいと思うけど。
「え、綾崎くんに私天然水奢るお金しか私持ってないっ!というか奢ったらお金なくなっちゃう…っ!」
「……」
いや、なにそれ。
別に俺お前に奢れなんて一言も言ってないんだけど。
天然水買ってきてとは頼んだよ?
コイツ弄ったら楽しそうだからさ。
買ってきてってパシリにした。
「…金は俺が出すんだけど。勝手に勘違いしないでくれる?」
「……勘違いって!買ってなんて言うから!ただ買ってきてならそうと言ってくれたら」
「…俺その辺の本屋いるから買ったら持ってきて」
俺はあいつの言うことを聞かず天然水と金を渡して本屋へ行った。