あなたに恋してる
『他の男なんて見るなよ』
俺の思いが届くようにせつなく囁く。
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朝、彼女の部屋で目覚めるとかわいい寝息をたてまだ深い眠りの中にいる彼女を腕に抱きしめて唇にキスを落とす。
一度、着替えに戻らないとならない。
彼女を起こさないように着替えを済ませ
部屋を出た。
マンションに戻り、シャワーを浴びて鏡の前でヒゲを剃ろうとすると首筋にかわいい赤い痕がついている。
クスッ…
彼女からの印にほくそ笑む。
これは、どんな意味合いがある⁈
期待が膨らむ。
着替えを済ませマンションを出ようとすると、あの女が立っている。
いつからいたんだ⁈
俺はそのまま女を無視して歩き出した。
「前園さんとどんな関係なの?彼女はあなたにふさわしくないわ。きっと、あなたに言い寄ってるのね…私が、彼女を追い払ってあげる」
背後でゾッとする言葉を俺に向けて言っていた。
美雨があぶない。
俺は、急いで賢吾に連絡する。
杉本って女にストーカーされていること
美雨に危害がおよぶかもしれないことを伝え相談した。
焦っている俺と違い、奴は冷静に判断する。職場では人の目があり美雨に危害はない。