アイドルとシェアハウス!?
すると、私より背の高い綺麗な顔立ちをした男の人が傘を差し出した。
すると彼は

「大丈夫か?」
そう優しく声をかけてくれた。

「えっ…」
「ふ…びしょ濡れだよ?」
「ほっといて…」
「ずっと、ここにいるの?
風邪引くよ?」
「どうせ一人だから…」
「じゃあ、家に来る?」
「えっ…」
「って言っても、俺だけが住んでるわけじゃないんだけどね?」
そう言うと彼は私の腕を引っ張り、軽々と私を持ち上げお姫様抱っこをした。
私と同じくらい細いのに…

「ち、ちょっとおろしなさいよ!」
「嫌だ」
「は?なんでよ、!」
「だって…あんた…」
そう言って手を私の頬に当てた。
すごく胸が高まるドキドキが止まらない…
「すごい熱…」
「えっ…」
「だからおとなしくして!」

そう言うと段々と音が遠ざかるような気がした。
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