アイドルとシェアハウス!?
「う、うん…」
「じゃぁ、俺からね。
玉森裕太、3月17日生まれ
22歳。
兄弟は弟
趣味は、サーフィン
はい、次は莉奈」
「えっ、うん…
如月莉奈、11月28日生まれ。
兄弟は姉。
趣味は…買い物かな?」
「莉奈お姉さん居るの?」
「う、うん…」
「仲良いの?」
「……うん、すごく美人で優しくて意外と臆病な人」
「そうなの?」
「まぁ、色々あるしね」
すると…
「ひゅ〜、ドーンパチパチ…」
大きな音を立てて次々と花火が上がって行く。
すごく綺麗で、この時一番の思い出でこの時諦めていればよかった。
そうすれば辛い思いせずに済んだのに…。
花火は2時間に渡って上がった。

そして立ち上がろうとした時、少しふらついてしまった。
「お、莉奈…?」
今の状態は裕太に抱きしめられてる状態だ。
「ご、ごめん」
「いいよー」
「それじゃ行きますか?」
「うん」
歩き始めた。

この時、近くにあの人が居たなんて知らなかった。
「莉奈…」
そして家の前に行くと突然裕太が足を止めた。
「莉奈…今日はありがとう…そのさ、お礼って言うか女子にプレゼントとか渡したことないからわかんないんだけどさ、もし良かったら使って?」
そう言って私のは小さな紙袋だった。
「開けてもいい?」
「ん…」
中には小さ箱が入っていて恐る恐る開けてみるとそこには、綺麗なピンクダイヤのネックレスが入ってた。
涙が溢れそうなくらい嬉しかった、誰かにプレゼントなんて久しぶりだったから両親になんか一度も貰った事なんてなかった。

「……」
「どう?
気に入らなかった?」
「ううん…凄く、嬉しい祐太…ありがとう」

君はきっと自覚なんて無いだろうね、こんなに笑ったら手放せなくなる。
君に届くかなこの思い。
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