アイドルとシェアハウス！？
……12年前ー…

私は、まだ中学2年生だった。

あの頃も、その前もいい思い出なんかなかった。
両親は忙しくて滅多に帰って来なくて、姉はその頃から芸能界で歌手として活動を始めていた。
仕事に行く度姉は謝ってたいつも言ってた「早く帰ってくるからね？」

生まれてから一度も両親は誕生日やクリスマスなんか祝ったことなんかないずっと独りで寂しくて誰かにいいたかった。
誰かにそばにいて欲しかった、20年生きてきて裕太に会って人の暖かさを知った。
今まで知らなかった、友達にどう接していいかわからなくてずっと自分の感情を押し殺してた。

いつもの様に、私は誰も居ない家に
「ただいま…」
「……」
帰って来るわけ無いのに、リビングの机の上には夕御飯代には多過ぎる1万円が毎日置かれていた。

どうして、私の気持ち分からないの？
なんで一人にするの？
「寂しいなんて…行ったらきっと迷惑をかける」

私はいつの間にか寝ていて時計を見ると、朝の10時。
今日はホームヘルパーさんが来る日、チャイムが鳴りドアを開けるとそこにはヘルパーさんではなく。

元気に、無邪気に笑う
「沙織…凪沙」
「莉奈、元気？」
「また、少し痩せたねふふ」
そう言った、私に何かあるのも知らないのに幼い頃からずっと私に付きまとって来る。
最初はウザイって思ってた。もともと、貧弱病で、運動もできなかった。
誰かと接することなんてしなかった。

私は放って置いたら本当に何も食べないだから休みの日は、沙織や凪沙がよく家に来て料理を作ってくれたり、外食に連れてってくれてた。
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