愛しい君は戦場に舞う
「誰だお前。魔法使えない奴か?」
龍がそういうのも無理ない。一ミリもこの人から魔力が感じなかった。
抑えてるからかもしれないけど…。
【失礼ね…この小僧…】
漆黒な黒い髪で腰まで伸びた髪瞳が赤で少しはだけたローブのような服を着ている。
《いきなり初対面で小僧はないだろ!》
『そこ?!』
海欄は少し感覚がずれてるこんなときでも
「…つーか誰だてめぇ」
【この目見てわかんないわけ?魔族だよ、まーぞーく、きこえた?】