愛しい君は戦場に舞う

『あの!スミマセン』

そういって私は男の人の袖を引っ張って
ぎゅっと目をつぶりながら

『ま、まま、まったくあの…助けてくれてありがとうございました!あの!勝手で悪いと思ってます…あの!好きになっちゃいましたごめんなさぃぃ!』

恥ずかしすぎでぎゅぅぅっと強く目をつぶってると
上の方からはぁ?という声が聞こえた
あきれたわ、嫌われたわ…

それでゆっくり目を開けながら首を上に向けるとこちらをずーっとみてて…

「一目惚れって初めて聞いた…助けただけなのに」

そういってあきれたようにため息をついた

< 114 / 146 >

この作品をシェア

pagetop