愛しい君は戦場に舞う

女の人はハァ…とため息をはいて下を向いた
「…翔平は少し道を間違っただけだ。それにお前みたいな野郎には関係ないだろ。」

龍も少し切れたような低い声で女に向かって放った。

【あーあ、小僧ごときが私にそんなこと言っちゃうんだぁ?って言うか私のこと誰だと思ってんの?特に、そこの黒髪の女の子】

そういって女の人は私を指差した。

『えっ…?』

【一年前の…魔族と人間の激突の原因を作った、カオスってところ】

『ぁ…あの女!』
今思い出した一年前の私たちの世界に帰るときの狭間女神を乗っ取っていたカオスだった。

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