愛しい君は戦場に舞う

女の人は俺を見ると話しかけてきた

これが人の死だよ。
そう言った
涙は出てこなくてただ一つの感情が生まれた
今まで感じたことのないもの。

小さい俺の中に憎悪、殺してやるという心が芽生えた瞬間だった

自分が弱いからお母さんは倒れた
そんな自分も憎かった

女の人は俺に名前を聞いてきた。

《海欄…。絶対強くなっておまえを倒してやる》

そういった俺に笑った女
俺の名前を呼んでじゃあねと手を振った。
それで女の人は消えていった

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