悪い男〜嘘つきより愛を込めて〜
「そうか…お前んとこの会社のイメージ
ダウンでも狙っているのか⁈」
「いや‥そんな生易しいものじゃないな‼︎
それを利用して何か企んで俺んとこの会
社を吸収したいのさ」
「そこまでするメリットが大和にあるの
か?だいいち、業者にしても信用問題だ
ろう⁈そこまでするか?」
「調べたら、問題にあがった業者は経営
がうまくいってないらしい。会社を潰す
わけにいかないからな‥そこで、何か取
り引きがあったはずだ。大和社長は、娘
の願いも叶えてやりたい親心だろうが、
こちらとしては潰れるわけにはいかない
し、結婚もまっぴらだ」
その為の偽婚約者だものね…
「確かに‥で、どうするんだ⁇」
「あまり時間がないから、クレーム処理
は峯岸に任せて、俺は大和社長を潰す」
「あはは‥お前を怒らせた事を後悔する
だろうな」
「後悔しても遅いさ。大和会長には証拠
を突きつけて手出しできないようにして
やる。まぁ、会社が潰れる事を考えたら
娘婿の社長が退くぐらい会長には痛くも
ないだろうからな」
「おー怖。それで俺は何をすればいいん
だ⁈」
「お前んとこから下請業者関係に噂を広
めて欲しい」
ニヤとお互いに企んだ表情は、悪代官さ
ながら悪い顔をしていた。
「了解‥狸の首をじわじわと絞めてやる
さ」
「一気にだ…孫のお前が新しい大和の社
長に就任したいならじわじわなんて生易
しくしてやる必要はないだろう」
冷たい表情で、池上社長を見据えていた。
「はいはい…お前の為に駒になってやる
よ」
池上社長の答えに満足したのか、口角を
上げ笑みを浮かべていた。
この会食に私が、付き添う必要があった
のだろうか?疑問に思いながらも会食も
お開きになると池上社長をロビーで見送
った。
「行こうか…」
零の後を追ってエレベーターの中に入る
と、なぜか上昇するエレベーター。
「あの、どちらへ行かれるのでしょうか
?」
「ちょっと休憩」
戻ってしなければならない仕事が待って
いるはずなのに、零はどこで休憩するつ
もりなのだろう⁈
ポンッ
扉が開いたと同時に、私の手首を掴み廊
下へと出てしまった。
零のスイートルーム目指し、歩みを進め
て行く。
「ちょっと休憩って、ここ⁈」
腰が引けて、踏ん張ってみるが男の力に
敵うはずもなく、容易に部屋の中に引き
込まれてしまった。
ダウンでも狙っているのか⁈」
「いや‥そんな生易しいものじゃないな‼︎
それを利用して何か企んで俺んとこの会
社を吸収したいのさ」
「そこまでするメリットが大和にあるの
か?だいいち、業者にしても信用問題だ
ろう⁈そこまでするか?」
「調べたら、問題にあがった業者は経営
がうまくいってないらしい。会社を潰す
わけにいかないからな‥そこで、何か取
り引きがあったはずだ。大和社長は、娘
の願いも叶えてやりたい親心だろうが、
こちらとしては潰れるわけにはいかない
し、結婚もまっぴらだ」
その為の偽婚約者だものね…
「確かに‥で、どうするんだ⁇」
「あまり時間がないから、クレーム処理
は峯岸に任せて、俺は大和社長を潰す」
「あはは‥お前を怒らせた事を後悔する
だろうな」
「後悔しても遅いさ。大和会長には証拠
を突きつけて手出しできないようにして
やる。まぁ、会社が潰れる事を考えたら
娘婿の社長が退くぐらい会長には痛くも
ないだろうからな」
「おー怖。それで俺は何をすればいいん
だ⁈」
「お前んとこから下請業者関係に噂を広
めて欲しい」
ニヤとお互いに企んだ表情は、悪代官さ
ながら悪い顔をしていた。
「了解‥狸の首をじわじわと絞めてやる
さ」
「一気にだ…孫のお前が新しい大和の社
長に就任したいならじわじわなんて生易
しくしてやる必要はないだろう」
冷たい表情で、池上社長を見据えていた。
「はいはい…お前の為に駒になってやる
よ」
池上社長の答えに満足したのか、口角を
上げ笑みを浮かべていた。
この会食に私が、付き添う必要があった
のだろうか?疑問に思いながらも会食も
お開きになると池上社長をロビーで見送
った。
「行こうか…」
零の後を追ってエレベーターの中に入る
と、なぜか上昇するエレベーター。
「あの、どちらへ行かれるのでしょうか
?」
「ちょっと休憩」
戻ってしなければならない仕事が待って
いるはずなのに、零はどこで休憩するつ
もりなのだろう⁈
ポンッ
扉が開いたと同時に、私の手首を掴み廊
下へと出てしまった。
零のスイートルーム目指し、歩みを進め
て行く。
「ちょっと休憩って、ここ⁈」
腰が引けて、踏ん張ってみるが男の力に
敵うはずもなく、容易に部屋の中に引き
込まれてしまった。