【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜
数時間前のこと…
「なぁ、今日教科書忘れちゃってさ、見せてくんない?」
そう言ったのは隣の席で唯一楽に話せる男友達の田崎 洸平(たざき こうへい)。
「うん?いいよ。…ってまた洸ちゃん忘れちゃったの!?」
「あぁ。忘れた。」
「もー。次からは持ってきてよね!」
「はいはい。」
全く。すぐ洸ちゃんは忘れ物しちゃうんだから。
洸ちゃんとは中学時代からの同級生。
背が178㎝もあってすごく高い。
だから洸ちゃんにはすぐチビチビってバカにされる。
顔も整っている方だ。まぁ、でも浦田君には負けるけどね。
文句を言いながらも机をくっつけて一緒に見る。