【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜



洸ちゃんはずっと笑ってたけど、私はちっとも面白くない。



「笑わないでよ!こんなことになったのも洸ちゃんのせいなんだからね!」



ほっぺを膨らませて怒る。だけど洸ちゃんは全然反省しておらず、



「いや、お前が大声出すからだろ。やっぱり浦田のこと好きだったんだな。」



そうやって笑う洸ちゃん。



でもその笑顔がちょっと切なく見えるのは気のせいだろうか。



「だ、だから好きじゃないってば!!」


そうやって否定してるのに、


「いやいや、お前のその反応は絶対好きだろ。わかりやすいもんお前。」




「ちょっと洸ちゃん!絶対内緒にしててよ!?」



「はいはい!黙っときゃあいいんだろ?」




「絶対言っちゃだめだよ!」



「はいはい。わかったって。」



ここまで口止めしておいたら流石に洸ちゃんも言わないだろう。



それにしても洸ちゃんまで気づかれてたなんて。



私そんなに表情に出ちゃうのかな?


< 16 / 35 >

この作品をシェア

pagetop