【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜
「なぁ、答えろよ。私は…の次の言葉。」
あわわわ!浦田君の手が壁にぃぃ…!
これって壁ドンじゃん!!
なんてこったい!絶体絶命の時に乙女の夢の一つである壁ドンが実現しちゃうなんて!!
不覚にも嬉しいぞ!!
ってそんな場合じゃないよ!
どうしよう…!
「あっあの…。私は…。」
「私は…?」
「私は……浦田君が………す、き……なんです。」
蚊の鳴くような声で言う私。
言っちゃった…!!どうしよう言っちゃったよ!
あぁ終わった…。フラれた。
恥ずかしいのともうわけがわからなくなって俯いてしまう私。
「………」
「………」
なぜかわからないけど沈黙が続く。
返事さえも言ってくれないのかな…?
だんだん悲しくなってきて涙目になりながら
「なんか…言ってよ…。」
と言った。