【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜
ーーパシッ
私を掴んでる男の人の手を掴む手。
パッとみると浦田君がいた。
「人の彼女に手出さないでくれます?」
その手を払いのけると、
「チッ…男いたのかよ。」
と去って行った。
「大丈夫か?遅くなってごめんな?」
「う、うん…。怖かったよぉ〜…。」
そう言って浦田君を見上げる。
「よしよし…。」
ふわりと抱きしめられて安心する。
一通り落ち着くと、浦田君が言った。
「未香。」
「ん?何?」
「今日は凄く可愛いよ。でも……」
「うう浦田君!?」
耳元で囁いた浦田君の言葉に心臓があばれだした私だった。