【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜



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「…い…っ!おーい!古江!」



「んー…?…っておわぁ!!!ううう浦田君!?」


なんで浦田君が…!?




「うん?浦田君だけど?」



小首を傾げて微笑む浦田君。



「あああの!なんで浦田君がここに?」



「あぁ俺?俺は…。忘れ物とりにきたんだよ。」




「そ、そうなんだ。」



「古江こそなんで教室で寝てたんだ?」



「うへっ!?」



痛いところを突かれて変な声が出てしまう。



「そっそれは…。」



やばいっ!さっきから私挙動不審すぎる!!


どうしよう…。



「えっと…。あの…。」



私が言葉に詰まってると、代わりに声を発したのは浦田君のほうだった。



「俺、そんなに怖い?」



「えっ?」



こ、怖い?



な、なんで?



「だって…震えてる。」



「へっ?」



あ、確かに。だけどこれは緊張のせい。



だってまともに二人きりで話した事なんてないし。



ましてや好きな人とだから余計に緊張する。



「ごめんな。」


そう言って謝ってくる彼。



そんなっ!浦田君は何も悪くないのに!



「全然浦田君は悪くないよ!」



「えっ?」



いきなり私が大声を出すから今度は浦田君が目をまんまるにしてびっくりしている。


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