【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜
でも、そんなことは気にしない。誤解を解かなくちゃ。
「浦田君は何も悪くないよ。
私…あんまり男子と喋らないから…緊張しちゃって…。
勘違いさせちゃってごめんね?」
と言うと、
「そっか…。ならよかった。てかもう帰らないと。外暗いよ?」
「えっ?」
と言って窓の外を見る。
うっわ!もう暗いじゃん!
「そ、そうだね!もう帰らなきゃ!浦田君起こしてくれてありがとう!じゃーね!」
鞄を持って急いで帰ろうとすると
パシッと腕を掴まれた。
「何言ってんの?こんな暗い中女の子一人で帰らせるわけないじゃん。
送るよ。」
えぇえ!?
「いっいいよ!!大丈夫だから!ほっほらお化けなんか出るわけないじゃん!」
はははと笑い飛ばすと
「そうじゃなくて、変な人に誘拐とかされたらいけないだろ?」
と呆れ気味に言われた。
あ…そう言うことね…。でも!送られるのは悪いよ!
「で、でも。悪い…」
「さっ!帰ろうか!」