【短編】浦田君に恋愛中 〜もしも片思いが実ったら〜
「えっ?ちょっ、ちょっと待って!?」
私の手を引いて強引に歩き出す彼。
この人意外に強引なんだ。
知らなかった彼の一面を知れて嬉しくなる。
…ってか!私浦田君と手繋いでるんだった!!!
どうしよ!
突然緊張してドキドキする。
思わず俯くと、
「古江って家どこ?…って古江?どうした?」
「………」
「ふーるーえ!」
いきなり私の顔の目の前に浦田君の顔がどアップで映し出される。
「へ!?はっひゃい!!」
か、噛んじゃったし、びっくりした〜。
「大丈夫か?」
「えっとあの…。手…手を…。」
「あー。手ね。ごめん。あまりにも遠慮してくるから強引に行こうとおもって。」
「う、ううん。大丈夫だよ!」
「そうか…。」
涼しい顔で言う浦田君。