嗤わない月の下で
「私は忌み子よ、戻っても誰にも愛されないわ」

「そんなことはない!」

つい、怒鳴ってしまった。

「だって、帰ったらどっちに行けばいいの?お父様?お母様?」

「どっちでもいいんだ、必要としている方に行けばいい」

「私を必要としている?冗談じゃないわ」
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