嗤わない月の下で
「さては、彼女でも出来ました?」

小指を立てる。

「はは、そんなんじゃないって」

少し早く席を立つ。

「じゃあ直帰で行きますんでー」

おーうというやる気のない課長の返事が聞こえる。

もしかしたら、今日もあえるかもしれない。
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