嗤わない月の下で
「ああ、円満だったよ」

少女は私を見透かしているようだ。

しかし、彼女は深く追求しなかった。

「そう、私のところは違ったわ」

それは、僕もだ。

「いやね、やめましょう、今はダンスを楽しむべきね」

少しばかりの不安を胸に再び踊り出す。

「ふふ、昨日よりお上手」
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