嗤わない月の下で
まるで私の方が子供のようだ。

三回目の曲が終わり、また、少女がお辞儀する。

しなやかに、人形のように。

そして、また彼女の気配が消えた。

本当に、消えるように。

家族か・・・。

父さん・・・。

───どうして私を産んだんだ。
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