嗤わない月の下で
同僚
朝が来る・・・。

結局、一睡も出来なかった。

疲れた体を引きずりながら会社へと向かう。

今日は営業周りは無理だな・・・。

デスクワークを続けていると、お茶が私の机に置かれた。

顔を振り向かせるとやはり一期後輩の佐藤さんがほほえんでいた。

「梅干し、いれますか?」

少し顔が近づいていて緊張する。

私は女性に免疫が全くない、これだけもどきどきしてしまう。

「ああ、お願いするよ」

すると、彼女はぱあっと顔を明るくした。

「うれしい」

変な返事が返ってきた。
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