嗤わない月の下で
そして僕の弁当箱の中身へと興味を移したようだ。

「これ、全部武田さんが作ったんですか?すご~い、もしかして彼女が作ってくれたと
か?」

「はは、違うよ」

ぺらぺらと口を動かす、本当にしゃべるのが好きなんだな。

「私のはですね・・・」

おしゃべりなおかげか、女性に対する緊張感があまりない。

「見てください、このミートボール!冷凍じゃなくて私が作ったんですよー」

弁当のミートボールを見せつける。
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