嗤わない月の下で
会社に着き、タイムカードを差し込む。

自分のデスクに座り、取引先を調べていると、お茶がデスクに置かれた。

「おはようございます」

お茶には梅干しがちょこんと入っていた。

「おはよう、佐藤さん」

梅干しが彼女の印のようにぷかぷかと浮かぶ。

「おはようございます、武田さん
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