嗤わない月の下で
不自然に声がうわずる。

聞いてどうするんだよ・・・。

「ふぅん・・・」

なにか飲み込まない感じで周りを見渡す佐藤さん。

「たしかに、女性の物は置いてありませんね」

「女装の趣味は無くてね」

二人で笑う。

なんだろう、この安心感。
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