嗤わない月の下で
時間も遅くなってきた。

「じゃあ、私ちょっと家に電話しますね、電話かりても良いですか?」

「ああ、かまわないよ」

ピポパとプッシュ音が聞こえる。

「そう、友達の家、今から帰るから」

友達の家、そう言うことにして出てきたのだろう。

のほほんとしているが以外と厳しい家庭で育ったのかな?

皿を洗っていると、佐藤さんが台所に近づいてきた。

「手伝います」

そう言ってガチャガチャと皿を洗う。
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