嗤わない月の下で
目を凝らしてみると、黒くて青い目の黒猫がいた。

彼女が持っていた傘の内側に丸まっているように座っている。

すこし奥まで行って近づく。

人間慣れしているのか怖がらずにこちらを見つめてきた。

人が来てうれしいのか喉をごろごろとならしている。

可愛いもんだ。

首輪はしていない。
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