嗤わない月の下で
車で駅に向かう、すると、佐藤さんともう一人、女性が立っていた。

「こんにちはー」

少し細めで、すらっとした女性だ。

「こちらの方は?」

「あ、どうも佐々木ですー、加代子の友達です」

「はあ、どうも、武田です」

「加代子ったら武田さんを呼べってしつこくて」


「もう、なに話してるのよ!」

やはりおしゃべりな子らしい、二人でいると会話が止まらない。
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