人間カード
し、しまった。
こいつも、人間カードを知っていたのか。
血の気が引いていき、体は動かなかった。
立ち尽くす中、イケメン男はトドメの一言を発する。
「プリズン・オン!」
カードが輝き出すと、視界は目映い光に包み込まれた。
なんだよ。これ。
俺、カードになっちゃうのかよ。
勘弁してくれよ。
人間カードを持っている奴なら、人間カードにした瞬間の目撃は最大の弱味になるのか!
どうなっちゃうんだよ。俺。
光が視界を埋め尽くす中、遠くからイケメン男の声が響いてきた。
「これで7枚目か」