Love nest~盲愛~
あっという間にガウンとベビードールは剥ぎ取られ、ショーツ1枚になってしまった。
両手で胸元を覆い隠すも、そんな事すら見て楽しんでるようで。
パジャマのボタンを外しながら見下ろす彼の視線が、いつになく熱っぽいことに肌が粟立ってしまう。
「怖いか?」
「……少し」
「フッ、それなら楽しめるな」
口角をキュッと持ち上げた彼。
『凄く怖い』と言うべきだったと後悔してももう遅い。
上半身裸になった彼が視界に……。
いつ鍛えているのだろう?と思うほどに、胸にも腕にも筋肉が程よく付いていて、思わず見惚れていると。
胸元を覆い隠す両手を剥ぎ取り、ベッドに張り付けた。
気が付いた時には胸が露わになっていて、恥ずかしさでぎゅっと目を瞑ると、優しくキスの雨が降り注ぐ。
―――
――
―
「ごめん」
「何で、……謝るんですか?」
「やり過ぎた」
ピロートークとでも言うのか、カクカクと震えが治まらない私の体を優しく包み込む彼。
下着すら着けてない状態で抱擁されて、肌のぬくもりを感じる。
ついさっきまで別人と思えるほどの表情を覗かせた彼が、今は少しだけ申し訳なさそうな顔を覗かせる。
「私がお子様過ぎるからですよね……」
「十分だろ」
「色気が出てます?」
「出てなきゃ、抱いてない」
「っ……」
杞憂だったのかな。
それでも、きっと彼はまだ手加減してくれてるだろうから。
「ごめんなさい」
「何故、謝る」
「私なんかじゃ物足りないですよね」
「手加減し過ぎたか?無駄口叩ける余裕があるとは」
「えっ?」
「安心しろ。ご要望とあらば、幾らでも抱き潰してやる」
「んッ……っんッ……っ…」
さっきよりも激しい口づけで……。