君が私にキスをした。
そこで私は初めてずっと下を向けていた顔をあげた
周りを見渡して一番初めに何故か目を奪われた
私の斜め前に座る青いパーカーを着た人
深海のように濃いブルー
私の好きな色で何故か綺麗だ と思った
「はい。では昨日の続きからします」
止まった私の時間を裂くように先生が言葉を放つ
え?
……昨日の続き?
隣の人を見れば、私の知らない冊子を持っている男の子と目が合う
大きな瞳だった
「あの…ここってBクラスですか……?」
「……Aクラスだけど?」
間違えた!!!(笑)
そうなれば、先ほどの咲季からのラインとの辻褄が合う
先生とタイミング良く目があった私は、一礼して教室をでた
「あーーーーやってしまった……」