君が私にキスをした。

それと、どこかで見覚えのある顔だったけど

それも気のせいかな




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扉を開けるといつもの鈴の音がなる


奥からは いらっしゃいませと聞こえたがその後から付け足しに
何だ お前かよと、聞こえた。



「おはようございます」

「はよー」

「やっぱお前暇人だな。５分で来たぞ」


うるさいなぁ
健さんは一々 余計な事を付け足してくる。

もちろん。私は走ったわけじゃない
私のバイト先と学校は徒歩５分の場所にあるお手頃
これも 健さんが私を呼んだ理由のひとつだろう



準備をして、

さて今日は誰がシフトにいるかな


なんてカレンダー見れば、


”竜”の文字。
それだけで 心が和らいだ


会える……


「俺に挨拶は？」


私の幸せを壊すかのように 邪魔する人がひとり


「……おはようございます」

「おはよう」


挨拶をすれば満足気に笑う彼が 私は憎いほど嫌いだった

その場から離れるかのように健さんの元へ行った。