君が私にキスをした。
「正人くんがいない世界なんていらない。死んだ方がまし。こんな辛さもう……楽に…うっ、なりたいの……ぐす」
咲季の言葉は、私の悲しく残酷な現実を蘇らせた
あぁ、そうかえ。
「痛っ」
私はこれでもかというほどの強い力で咲季の胸ぐらを掴んで
「てめーなんか死ね!!!」
今目の前にいる咲季は私の知ってる咲季じゃない。
こんな咲季 いなくなれと心から思った
「え…?」
胸ぐらを掴んだままの至近距離で、私は咲季の瞳から視線を逸らさずに毒を吐いた