君が私にキスをした。



「あ……そうだ。健さんに電話しないと」


ふと思い返したかのように 携帯を見れば



健さん 着信2件



と初めて見た文字がそこには合った



”高崎 竜1件”


その名前を見ただけなのに、苦しくなるほど愛しくなるのは何故だろう


私は竜さんに連絡をとり、バイト先へと走った












”もしもし、竜さん?”

”ったく。おめー何やってんだよ!健が怒ってんぞー電話くらい出ろっての”

”す、すみません!今外に出ていて……”

”まぁいいや。今から来い”










こんなにも友達を守るどころか傷付けた私が嫌で嫌でたまらなくて、罪悪感に襲われて苦しかったのに


君の声は一瞬で私を泣かせるほど私の心を狂わせた
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