君が私にキスをした。


公務員は高校生の頃からの私の夢だったんだ。

理由はしっかり存在した
けど、それを誰かに言おうとは思ったことはない

きっと私は見た目とは裏腹に引っ込み思案な性格の一面があるみたいで
言ったところで否定されるのが怖くて、理解してもらえないのが嫌で そうやって、自分の感情や意見を周りに話さなくなって言った







蝉の鳴き声が無性に私を苛立たせる夏がやってくるーーーーー



「夏期講習だけで良かったかな?」

「はい。来週からお願いします」



公務員専門の勉強ができる学校

私は夏期講習が始まるギリギリの1週間前に申し込みをしに行った



アカデミーを出て、少し懐かしさを覚える


私は今年で20歳になる
高3の夏に1度ここへ通っていたが、その時の試験は駄目で
1年後の19の年も残念な結果だった

就職に悩んでいたが、それでもやっぱり頑固だからかは知らないが


公務員の夢を諦めきれなかった

そんな私は地元を離れたここで、バイト生活をしながら今年のチャンスを待っていた。


バイト先の店長には申し訳ないが、今年にかけているんだ
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