君が私にキスをした。
時計の針が10時を過ぎた頃
お店はお客さんが帰る流れになり、片付けがメインになる
バイト生はいつも竜さんと私だけ
ふたりでいれるこの時間が幸せだった
最初は冷たいけど、仕事が始まるといつもの懐っこい竜さんになる
きっと昼間の仕事で色々あるから、最初苛立ってるのかなって思う
秘密主義で自分を探られたくない竜さんにはそういうこと聞けないから。
店長が常連のお客さんの元へ行くと、私はグラスを洗い出す
「れいーー」
私の名前を呼ぶのは愛しい人
「竜さんっ」
もうすぐで竜さんを好きになって1年になる この想いは誰も知らない
誰かに知られればきっとそれは私は全てを失う
「健が、作ってたシェイク余ってる!食べよーぜ」
健とは店長の名前。
ちなみに、健さんは25歳で竜さんと同い年だ