あたしはそっと月になる
耳を澄まさなくても聞こえてくる二人の会話。
「今日、一緒に帰ろう!ねっ??いいでしょ??」
誘っているのは笑顔の実夕。
「なんで?お前、いつも大塚と帰ってるんじゃないの?」
大塚………。
矢口潤の口からあたしの名前が出てきたことに一瞬ドキっとしてしまう。
すると、実夕はいつもの可愛い眩しいくらいのスマイルで、
「だってぇ…樹里がね、これからは別の子と帰るから、帰りは別々ねって言うんだもん‥‥突然そんなこと言われて、あたし‥‥一緒に帰れる同じ方向の子がいないのぉ~。だからぁ~。ねっ、いいでしょ??」
…………??
え?
「ねぇ~~♪♪潤~~♪♪一緒に帰ってぇ~~♪♪」
実夕の甘ったるい声が耳から離れない。
あたし、そんなこと言ってないよね?
なのに、なんで……??
なんで、そんな事言うの??
そう思っていたらチラッと実夕があたしを見た。
矢口潤は少し黙ったまま考え込むようにして立っていた。
「今日、一緒に帰ろう!ねっ??いいでしょ??」
誘っているのは笑顔の実夕。
「なんで?お前、いつも大塚と帰ってるんじゃないの?」
大塚………。
矢口潤の口からあたしの名前が出てきたことに一瞬ドキっとしてしまう。
すると、実夕はいつもの可愛い眩しいくらいのスマイルで、
「だってぇ…樹里がね、これからは別の子と帰るから、帰りは別々ねって言うんだもん‥‥突然そんなこと言われて、あたし‥‥一緒に帰れる同じ方向の子がいないのぉ~。だからぁ~。ねっ、いいでしょ??」
…………??
え?
「ねぇ~~♪♪潤~~♪♪一緒に帰ってぇ~~♪♪」
実夕の甘ったるい声が耳から離れない。
あたし、そんなこと言ってないよね?
なのに、なんで……??
なんで、そんな事言うの??
そう思っていたらチラッと実夕があたしを見た。
矢口潤は少し黙ったまま考え込むようにして立っていた。