あたしはそっと月になる
「……なんでだよ!!俺には関係あんだよ……関係なくなんかねぇし……」



しばらく黙ってた矢口潤が口を開いた。



低いけれど何故だか優しく響くいつもの大好きな声。



「え?」



関係なくないって……。



少し早口な口調だったけど、はっきりとそう言った矢口潤。



それって………。



………どういう意味?



あたしは訳が分からず返す言葉が見つからなかった。



「大塚ってさ、結構…鈍感だよな?」



目の前にはあたしを見つめる矢口潤の綺麗な顔。



それって………。



これって………??



嘘??違うよね??勘違いだよね??



だってあたしなんかを………。



あり得ない。



そんなはずない。



絶対、絶対……あり得ないよね。



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