あたしはそっと月になる
でも気のせい??



矢口潤・・・・・顔赤くない??



あたしと再び目が合うと、一瞬だけうつむいて恥ずかしそうにした。



「まっ、意味分かんないならいいやっ。とにかくポジティブにいこうぜ。なっ!!」



でも次の瞬間には元気よくガッツポーズをして、そう言って、あたしの肩をポンっと叩くと、どこかへ行ってしまった。



矢口潤の後ろ姿を見ながら思うのは後悔ばかり。



せっかく矢口潤と話すことが出来たのに、肝心なことは何ひとつ聞けなかったな。



実夕のこと、どう思っているのか・・・・・



矢口潤の口から直接聞けたなら、



実夕が好きだって言うのなら、



諦められるかもって・・・・・思ってたのに。



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