あたしはそっと月になる
だって、だってね。
思い続けてきたこの想い。
それは簡単に諦められるような、
中途半端な想いじゃないから。
「ダメなんかじゃないけど……なんであたしなんかを…」
「送りたいんだよ。送らせて。なっ??」
「……なんで??あたしは実夕じゃないよ??分かってる??」
今までずっと……いつだってあたしは……実夕の影だった。
それでも、そんなあたしでも、
矢口潤への気持ちは実夕に負けていない自信があった。
「なんでって?俺は大塚だから…送りたいんだよ??」
矢口潤の顔があたしに近づきそっと覗き込む。
「だって…実夕が…」
「下田は関係ない!関係ないじゃん!!」
矢口潤は少し強い口調でそう言い終わると、
あたしをじっと見つめた。
途端にあたしはまともに矢口潤を見れなくなる。
矢口潤の大きくて綺麗な瞳にあたしが映る。
「だって実夕の気持ち、知ってるんでしょ??実夕に誤解されたら……あたし…」
「そんなの気にしてんの??」
「うん。実夕は矢口のこと好きだし…」
「大塚さ、もっと自分に自信持てよ。俺が言うのも変かもしんないけど、大塚はいつも下田に気を使いすぎてない??」
そう言いながら、矢口潤の手は持っていた傘をさっと手放した。
あまりにも突然であっという間の出来事。
思い続けてきたこの想い。
それは簡単に諦められるような、
中途半端な想いじゃないから。
「ダメなんかじゃないけど……なんであたしなんかを…」
「送りたいんだよ。送らせて。なっ??」
「……なんで??あたしは実夕じゃないよ??分かってる??」
今までずっと……いつだってあたしは……実夕の影だった。
それでも、そんなあたしでも、
矢口潤への気持ちは実夕に負けていない自信があった。
「なんでって?俺は大塚だから…送りたいんだよ??」
矢口潤の顔があたしに近づきそっと覗き込む。
「だって…実夕が…」
「下田は関係ない!関係ないじゃん!!」
矢口潤は少し強い口調でそう言い終わると、
あたしをじっと見つめた。
途端にあたしはまともに矢口潤を見れなくなる。
矢口潤の大きくて綺麗な瞳にあたしが映る。
「だって実夕の気持ち、知ってるんでしょ??実夕に誤解されたら……あたし…」
「そんなの気にしてんの??」
「うん。実夕は矢口のこと好きだし…」
「大塚さ、もっと自分に自信持てよ。俺が言うのも変かもしんないけど、大塚はいつも下田に気を使いすぎてない??」
そう言いながら、矢口潤の手は持っていた傘をさっと手放した。
あまりにも突然であっという間の出来事。