あたしはそっと月になる
6・・・衝突
可愛くない……心の中のあたしが何度もつぶやく。
好きなのに、それが言えない。
言いたいのに、言えないあたし。
矢口潤は少し困ったような顔でニコっと笑って、
「ゴメン……なし、なし!!今俺が言ったことは全部忘れてっ!!なんかマジ、ゴメンっ……俺…どうかしてるなっ…」
と、言って今度は恥ずかしそうにあたしを見た。
本当なら素直に受け止めたい。
この想いをすべて伝えてしまいたい……。
好き、好き、好き、大好き。
実夕にだって取られたくない。
誰にも負けない想いがここにあるのに。
そう思うあたしがいるのに、
あたしは黙ったまま、
それでもやっぱり何も矢口潤に言えなかった。
好きなのに、それが言えない。
言いたいのに、言えないあたし。
矢口潤は少し困ったような顔でニコっと笑って、
「ゴメン……なし、なし!!今俺が言ったことは全部忘れてっ!!なんかマジ、ゴメンっ……俺…どうかしてるなっ…」
と、言って今度は恥ずかしそうにあたしを見た。
本当なら素直に受け止めたい。
この想いをすべて伝えてしまいたい……。
好き、好き、好き、大好き。
実夕にだって取られたくない。
誰にも負けない想いがここにあるのに。
そう思うあたしがいるのに、
あたしは黙ったまま、
それでもやっぱり何も矢口潤に言えなかった。