あたしはそっと月になる
なんだか笑えてくる。



また同じ‥‥



ホント‥‥馬鹿みたい。



あたしっていつも同じこと繰り返してばかりいる。



「どうした樹里??何笑ってるのぉ??」



不思議そうな顔でそんなあたしを見る実夕。



だって、だって可笑しいんだもん。



こんな自分……。



思いっきり笑い飛ばしたい。



こんなあたし………。



大嫌い…………。



死んでしまいたい。



消えてなくなってしまえば……こんな想いもしなくて済む??



自分のこの存在がなくなればいいとさえ思う。



実夕といると時々そう思いながら息苦しくなるんだ。



そう、こんな風に‥‥。





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