あたしはそっと月になる
「俺……めちゃくちゃ嬉しいんだけど…」



耳元から聞こえるささやき。



「俺だけがこんなに好きなだけだと思ってたからさ」



「違う……あたしのほうがきっと沢山好きだよ……」



「俺、大塚が好きだ……」



「あたしも……矢口が好き」



ホントにこれは現実??



「俺ら…付き合おう……」



「………あたしでいいのっ??」



「当たり前だろっ!!俺は大塚じゃなきゃダメなんだよ」



私じゃなきゃ………ダメ??



大好きな人の大好きな声。



その声があたしを包み込んでいく。
< 68 / 79 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop