PINKY
それは小学校の高学年からだった
恋と私の身長が広がり
今までは同じ目線だったのに
私が恋を見上げなきゃいけなくなった。
中学生になった時、
恋の事が好きだと言う子に対して
嫉妬した事で恋の事が好きなんだと
気づいた。
中学生二年になって少しした時、
恋に初めて彼女が出来た。
その子は学年で一番美人といわれる
女の子で私はその子に敵意を向いた。
でもそんな彼女と別れた中学三年の頃、
恋と私は目も合わさない関係になってた
私が一方的に恋の事を見るばかり、
恋は私の事を全く見ないで、また
新しくつくった彼女の頭を撫でていた。
私と恋は幼なじみと言えないほどの
他人に近い関係になってしまった。
全ては私から逃げていく恋の
足が速いからとばかり思っていたけど
実は私の足が遅いからだった。